香港でも秋になると野生のイノシシが食べ物を求めて人里に姿を現すことが増えるが、10月8、9日には香港島の繁華街であるコーズウェイベイに連日出没した。10月9日付香港各紙とニュース速報などによると、8日午後3時ごろ銅鑼湾道に3匹のイノシシが現れ、道路に飛び出すなどしたため、付近を通行する車が徐行運転を余儀なくされた。道行く人たちは携帯電話で写真を撮るなどしていたが、イノシシたちはほどなく山へ帰っていったという。また翌9日午後1時過ぎには、また3匹が出没。通報を受けた警察が駆け付けたときにはすでに銅鑼湾道を離れ、英皇道から天后廟道のほうへ向かいゆっくり散歩していたそうだ。警官たちは交通事故が起きないよう見守りつつ、静かにイノシシを追跡。途中、イノシシは道端に落ちていたゴミ袋を見つけて中を漁ったが食べ物にはあり付けず、ノースポイントの雲景道の交差点から山のほうへ帰っていった。イノシシたちはそれほど大きくはなく、子供か、まだ若い様子だったという。8日は新界の数カ所でもイノシシの目撃情報があった。西貢では市民が持っていたゴミ袋をイノシシが奪おうとして、1人が道に倒されるという事件も起きた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=11751