高齢者による交通事故が増加し、免許返納を推奨する動きがあるが、香港社会でも高齢化に伴い事故が増えている。10月4日には歩行に杖が必要という97歳の女性が運転する自家用車が駐車に失敗し、市価180万ドル相当の高級スポーツカー「マセラティ」にぶつかる事故が起きた。10月5日付香港各紙によると、この女性は4日18時ごろ、アドミラルティーの高級ホテル玄関のパーキングエリアに車をとめようとしたが制御できずに右側にとまっていた車の後部にぶつかった後、ホテルの塀に衝突した。車に同乗していた娘の梁冰濂さん(香港の有名弁護士)と家政婦もけがはなかった。マセラティの持ち主もホテル内のパーティーに出席していたため無事だった。香港の条例「道路交通(駕駛執照)規例」では、70歳以上はいかなる種類の車両であっても運手免許の交付、更新には医師による健康証明書が必要。証明書を申請する場合、4カ月内の健康状態を報告し、運転に適当かどうかが判断される。また、運輸署では申請者の健康状態が悪化していないか確認するため、白昼に申請者が23メートル離れた車両のナンバーを読みあげることができるかどうかテストし、できなければ申請は却下されるという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180313_7782/