酒蔵数日本一の新潟清酒がワイン&スピリッツフェア2018に再び参加
〜香港のバイヤー並びに世界のバイヤーの皆さまへ〜
■新潟の紹介
香港の皆様こんにちは! 新潟県酒造組合の水間と申します。春は新緑の季節で万物の生命が一斉に芽吹き、あたり一面緑一色。秋は世界一の食味を誇る新潟米の収穫時期でまぶしい黄金食の広大な平野。夏は透き通る青空と日本海に沈む美しい夕日。冬は厳しい寒さとなりますが、日本の中心を通る脊梁山脈には雪がたっぷりと降り積もり、綺麗な銀世界。そして、それがやがて豊富な雪解け水となり大地を潤します。
このように春夏秋冬の四季がはっきりとした地域が日本の中央にある「NIIGATA」です。
■プレミアム感溢れる新潟清酒
私たちは、そのような新潟からやってきましたが、新潟の清酒業界について簡単にご紹介しましょう。
まず第1に、新潟県は全国3番目の日本酒生産量を誇ります。香港の皆様は新潟の米の美味しさをよくご存知ですが、そうした日本一の米どころのお米を醸し出した新潟のお酒がおいしくないわけがない、と当地でも言われています。酒蔵の数も90と全国1位を誇っています。その多くが、100年以上の歴史を持ち古くから酒造りを続けてきました。90の酒蔵は1万2584平方キロメートルの県土に広く分散して存在しています。
第2に、吟醸酒、大吟醸酒、純米吟醸酒などグレードの高い日本酒の生産比率が66%を超え、全国平均の34%をはるかに凌いでいます。純米吟醸酒を含む吟醸酒部門でみると、全国シェアが21%を超えており、日本全体の吟醸酒の5本に1本は新潟のお酒ということになっています。
第3に、新潟県には全国にただ一つの県立の清酒研究専門機関の新潟県醸造試験場があります。1930年設立以来その歴史は90年になろうとしていますが、技術開発や清酒製造に現場指導、人材教育などの面で重要な役割を果たしています。
第4に、1984年に設立された新潟清酒学校があります。これは、県内の酒蔵に通年雇用されている若手従業員に酒造技術の基礎を習得させ、将来の幹部技能者として、各酒蔵の中核となって活躍することが期待される技能者を育成することが目的となっています。卒業生は500名を超えるまでとなり、うち40名が杜氏を務めています。
こうした公的な清酒研究専門機関が存在し、かつ、きちんとした教育を受けた酒造技術者が大勢いるからこそ、新潟清酒は美味しくなるのです。皆さんは新潟のお酒が飲みたくなったことでしょう。
■日本酒学
世界初の「日本酒学」が国立大学新潟大学にできました。醸造学・発酵学は勿論ですが、食事とのペアリング、お酒の歴史・文化、お酒と健康、お酒と税金とか、お酒にまつわるあらゆる分野の勉強をすることができます。
大きな期待を集めて2018年4月に開講したところ定員200名のところ820名が押し寄せ、300名でスタートしました。まさに清酒銘醸地「新潟」を拠点に日本酒が世界に向けて発信されようとしています。
■にいがた酒の陣 since 2004
新潟のほとんどの酒蔵が一堂に会した「にいがた酒の陣」では500種類以上もの酒を飲み比べることができます。お猪口に30cc程度注いだとして、90蔵を一つ一つ試飲したとしたら、30cc×90蔵の酒=2700cc?? これを飲んだら、皆さん、どうなりますか? 想像してみて下さい。オーマイゴッド! 勿論試飲してみて気に入ったお酒があればその場で購入できます。
新潟に来なければ手に入らないレアな酒も沢山あります。新潟の海の幸、山の幸、里の幸の豊富な幸を使ったおつまみも沢山味わえますよ。そして、美味しい新潟米の品種「新之助」のおにぎり、豊かな果物のジェラートも楽しめますよ。
また、越後酒造り唄、古町芸妓の華麗な舞、蔵元HAPPYファッションショーも披露されますよ。また、酒の陣グッズも沢山販売されますので来場記念に購入されてはどうでしょうか。
新潟清酒と食のペアリング、酒文化・お酒との付き合い方などいろいろなテーマのセミナーもあります。英語セミナーもあります。
2018年3月は、2日間で14万人をこえる皆様がおいでになりました。毎年、香港はじめ、多くの国々からも大勢のご来場があります。2019年は3月9日(土)、10日(金)の2日間、新潟市のコンベンションセンター「朱鷺メッセ」で開催されます。みなさんぜひご来場下さい。
■香港インタナショナル・ワイン&スピリッツフェア2018への期待
新潟県酒造組合は、今から5年前の2013年初めてこのフェアに参加致しました。今年は、29蔵が参加いたしますが、このフェアの最大のメリットは、香港は勿論、周辺各国のバイヤーが一堂に会することにあります。我々が醸し出した最高の日本酒を味わっていただき率直な感想を頂戴したいと思います。
昨年は、香港のプロフェショナルな皆さんに「新潟清酒と牡蠣のペアリング」を提案して、耳目を引きましたが、この提案は、今回のフェアに置いてもご説明する予定です。ご来場の皆さまだけに、その理由をご披露したいと思っていますのでぜひともおいで下さい。
■Niigata Sake Festival in Hong Kongのご案内
香港の皆さまにも、ぜひ、「にいがた酒の陣」の面白さを味わっていただくため、「Niigata Sake Festival in Hong Kong」を企画します。ワイン&スピリッツフェア2018の2日目の、11月8日(金)午後7時から、チムサッチョイ駅から徒歩3分ほどのThe ONE の20階のCafe Decoというレストランにおいで下さい。29蔵が3アイテムの酒を試飲提供します。
さらに今回香港には来ない酒蔵60の酒も持ってきましたので、合計すると、約150種類のプレミアム感溢れる新潟清酒がそろいます。加えて、レストランが提供する「牡蠣やシーフードとのペアリング」もお楽しみいただけます。入場料は、HK$550(9月18日〜10月13日までHK$400)です。お求めは、
http://afoods247.com/sakefestival.html まで
新潟清酒に関するお問い合わせは、お気軽に
新潟県酒造組合 025—229—1218
Email info@niigata-sake.or.jpまでお問い合わせ下さい。
■水間秀一(みずま しゅういち)
1949年新潟県生まれ。新潟県酒造組合 専務理事。慶應義塾大学経済学部卒業後 新潟県の第四銀行入行後、ニューヨーク支店長などを経て、新潟経済同友会・専務理事。2013年1月に新潟県酒造組合に入り、同年6月専務理事就任、現在に至る。
新潟県のキラーコンテンツである新潟清酒の「品質の高さ」「味わいの深さ」に感動し、その「素晴らしさ」を広く国の内外に広めることに使命感を感じています。これまで日本酒を飲んだことのない方も、まずは、味わってみることをお薦めします。そして、日本食のみならず、広東・フレンチ・イタリアン料理など、どんな料理とも味わうことを多くの人々から実感していただきたいと思います。日本酒の可能性は無限大です!
(このシリーズは2カ月に1回掲載します)