民主派団体の民間人権陣線は10月1日の国慶節(建国記念日)にデモ行進を開催した。2日付香港各紙によると、デモ隊は午後3時銅鑼湾東角道から出発し特区政府本庁舎前まで行進。参加者数は主催者発表で1500人、警察の推計ではピーク時に1250人だった。今年のテーマは「守護香港、堅拒危城(香港を守り、危険な街を拒絶する)」で、MTR沙中線の工事問題の徹底調査や基本法23条に基づく立法への反対が叫ばれた。主に工党、小麗民主教室、香港衆志、社会民主連線(社民連)、人民力量といった団体が目立ち、立法会補欠選挙に立候補する劉小麗氏とその代替候補である李卓人氏が先頭に立った。一方、独立派の学生独立連盟、学生動源、香港民族陣線のメンバー約30人は湾仔の修頓球場付近に集合してからデモに参加。集合場所では愛護香港力量など香港独立に反対する団体とののしり合いが発生した。デモ隊が政府本庁舎に到着した時に「香港は独立しなければ大陸になる」と書かれたプラカードを掲げた参加者が警官に制止されたが政府前広場への進入を強行したほか、「香港独立」の旗を掲げた参加者が警備員と衝突し、警備員3人が病院に運ばれた。特区政府は「香港独立を鼓吹する活動を政府前広場で行うことは絶対に容認できない」とのコメントを発表した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20181002_13848/