林鄭月娥・行政長官は9月4日の記者会見で、大学の入学式での学生代表による「香港独立」にかかわる発言を譴責した。5日付香港各紙によると、会見では先の香港教育大学と香港中文大学での学生会会長によるスピーチに政府はどう対応するかを聞かれ、林鄭長官は「香港独立、自決の言論は1国2制度と基本法に違反する。習近平・国家主席が昨年7月の来港時に示した一線を越えることを政府は容認しない」と強調。一部学生が学生会幹事の身分で毎年入学式を利用して基本法に違反する言論を散布することは他の学生に対し不公平であり、外国や中国本土の学生は香港の大部分の若者が同じ考え方だと思ってしまうことなどを指摘。このため一部の学生会幹事または主席への譴責が必要との見方を示した。香港中文大学学生会の区倬僖・会長と香港大学学生会の黄程鋒・会長は4日、商業電台の番組に出演し、林鄭長官の発言を批判した。区会長は「政府は近年、香港人の言論の空間を絶えず縮小している。香港独立は香港の前途の選択肢でありタブーにすべきでない」と強調。2人とも香港民族党の陳浩天・召集人を大学に招いて香港独立について討論する意向を示した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180905_13168/