本紙で長年にわたり連載した「博物館めぐり」では…

 

本紙で長年にわたり連載した「博物館めぐり」では公設、民営にこだわらず香港の博物館を紹介してきた。最近はいわゆる「体験型展示」が増えているが、4月にリニューアルしたばかりの香港太空館(スペースミュージアム)の展示品は早くも消耗し、6割に補修が必要だという▼約2年の改修工事を経てお目見えした新たな展示品110点のうち、約7割がインタラクティブやマルチメディアによる体験型展示だ。しかし最近では、多くの展示品に「修理中・一時中止」という注意書きが張られ、参観者の子供たちが落胆している▼管理部門の話では、展示品の耐久性が当初予測よりも下回り、一部の展示品は設計のやり直しも必要で、その費用は40万ドルにもおよぶ。4月のリニューアルオープン以来、参観者数は18万人を超え、中でもインタラクティブ展示の使用率が極めて高く、消耗が激しいと指摘。ボランティアスタッフが参観者に正しい使用法を説明するなど、消耗を軽減する対策も講じているという。 (本)

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