9月に入って8大学のうちすでに7校で入学式が行われたが、うち2校で学生代表による「香港独立」につながる発言が見られた。9月4日付香港各紙によると、8月29日に行われた香港教育大学の入学式で学生会臨時委員会会長が「香港は独立して初めて香港人の利益をよりどころとする場所がつくれる」とスピーチした。これに続き香港中文大学学生会の区倬僖・会長は9月3日のスピーチで「香港の政治体制は崩壊し、主権は隣国の脅威を受けている」と述べ、スピーチ後に「隣国とは中国を指す」と説明した。ただし自身は「香港独立」を推進していないと強調したほか、スピーチは入学式のプログラムには含まれていなかった。昨年9月には8大学に公開大学と樹仁大学を合わせた10校の学長が共同声明を発表し「言論の自由を乱用する行為を譴責するとともに香港独立を支持しない」と表明。政界や大学関係者の間では、こうした学長らの「香港独立」反対表明や、香港大学学生会の前会長らが有罪判決を受けたことなどから、入学式での「香港独立」宣揚問題は昨年に比べ大幅に収縮したと分析している。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180829_13019/