偽装結婚、香港人参加者の大半が20代【香港―社会】

年々、巧妙化が進む香港市民と中国本土住民の偽装結婚。入境処は先ごろ、偽装結婚を手引きした組織の主犯格3人を含む計86人を逮捕した。8月25~26日付香港各紙によると、この組織は少なくとも60件の偽装結婚にかかわり、500万人民元(約582万香港ドル相当)の利益を得ていたとみられている。逮捕者のうち、9人は詐欺罪で禁固11~18月が確定。主犯格の3人は8月25日に開かれた裁判で詐欺罪が確定し、9月7日に判決が下る予定。その他14人も判決待ちの状態だ。組織は、SNSやスマホのアプリを使って広告を打ち、1回で8万~10万香港ドルが稼げるとの誘い文句で参加者を募り、中国本土籍の異性と偽装結婚させて香港の親戚訪問ビザや単程証(移住ビザ)を得ていた。入境処によれば、逮捕者のうち51人が香港市民で、その半数が19~29歳という若者たち。もし参加者が移住ビザの申請に同意した場合は1000~3000香港ドルの報酬を与え、移住ビザ取得できた場合は成功報酬として5000~1万ドルを与えていたという。しかし実際はほとんどの参加者が最終的に7000~2万ドルしかもらえなかったようだ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=16788

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