特区政府運輸署が来年から新たに就航を予定しているフェリー航路2路線を発表、フェリー運営会社を対象とした入札を開始した。8月28日付香港各紙によると、新路線のひとつは観光客需要を見込んだ循環路線で、運輸署は「水上タクシー」と呼んでいるが日本の水上バスに近い形態。計画では乗り場として啓徳、尖東、中環、西九龍、紅●が候補として挙げられており、運行数は1日あたり22周回以上、19年9月の就航を目指す。もうひとつは11年に乗客の減少から廃止された中環―紅●線の復活で、1日あたり17往復以上、2月からの就航が予定されている。ただ、ビクトリア湾の活性化を狙ったものだがフェリー運営会社の反応は鈍い。新世界第一渡輪は「政府の計画書が具体性に欠ける。人手不足もあり現状では難しい」と入札に否定的で、翠華船務も興味はあると前置きしながらも「船種に制限があり、MTR沙中線とも競合している」と不満を漏らす。【●=石へんに勘】【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180315_7831/