香港金融管理局(HKMA)は8月27日、再び香港ドル買い市場介入を行った。28日付香港各紙によると、HKMAは香港ドル相場が対米ドル・ペッグ制の許容変動幅の下限(1米ドル=7.8500ドル)に触れたため、香港時間午後5時ごろに米ドル売り・香港ドル買いを実施。介入額は39億2500万ドルだった。これで8月15日以降の2週間で市場介入は6回目となり、介入額は合計224億8200万ドルに上った。銀行間市場の資金のだぶつきを表すアグリゲートバランス(MKMA決済性預金残高)は29日に896億7600万ドルに減少し、2008年の金融危機以降で最低のレベルとなる。銀行界では今回の資金流出の速度は5月より速いとみており、その原因として米国が9月に利上げする可能性が高いことや、米中貿易摩擦が好転してないことから香港株が低調で、香港ドル資産の吸引力が低下しているためなどと分析している。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180828_12992/