日本や外国の友人からよく「香港って住みやすい?」と聞かれる。筆者は、あくまで主観だとことわりつつ、暮らしやすいと答えている。そんな香港の住みやすさの指標のひとつとされるのが、英エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)による「世界で最も住みやすい都市」のランキング調査だ▼8月15日付香港各紙によると、先ごろ発表された2018年のランキングで、香港は前年の45位から10ランク上昇して35位。13年と14年は31位だったが、翌15年には14年に発生したセントラル占拠運動の影響を受けて評価が下降し46位となった▼この調査は世界140都市を対象とし、社会の安定、医療、文化環境、教育、インフラの5大指標で評価したもので、グローバル企業が駐在員の待遇を決める客観的な目安を提供する目的で行われているため、必ずしも現地の人にとっての住みやすさの評価ではないというものの、今後はこのまま評価が上がるのか、香港在住者としては気になるところだ。(J)