香港金融管理局(HKMA)の約3カ月ぶりの香港ドル買い市場介入は8月16日午後6時までに4回に及んだことが分かった。17日付香港各紙によると、HKMAは香港ドル相場が対米ドル・ペッグ制の許容変動幅の下限(1米ドル=7.8500ドル)付近に張り付いていたため、香港時間15~16日に4回にわたり米ドル売り・香港ドル買いを実施。介入額は合計167億9000万ドルで、銀行間市場の資金のだぶつきを表すアグリゲートバランス(MKMA決済性預金残高)は17日に926億1400万ドルに減少し、2008年末以降で初めて1000億ドルを割り込んだ。だがHKMAの陳徳霖・総裁は16日に声明を発表し、「過去数年の間に約1兆ドルの資金が流入した。現在の資金流出は香港ドル金利の正常化の過程で避けては通れないものだ」と指摘。またHKMAは総額1兆ドルに達する外為基金債の発行量を調整して流動性を供給する準備があるため、急激な資金流出にも対応できるとの自信を示した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180817_12664/