高等法院(高等裁判所)は8月14日、青年新政の梁頌恒氏と「長洲訴訟王」と呼ばれる郭卓堅氏が提出した高速鉄道の「一地両検」実施に対する臨時禁止令の申請を棄却した。15日付香港各紙によると、立法会で6月に「広深港高鉄(一地両検)条例草案」が可決した後、梁氏と郭氏を含む5人が可決を覆すための訴訟申請を提出していたが、2人はその訴訟が正式に審理される前に一地両検の実施を先送りするべく臨時禁止令を申請した。裁判官は書面による採決発表で「今回の件は公衆の利益にかかわり、仮に禁止令を認めれば高速鉄道の9月開通に影響することは必至。梁氏の提案した『両地両検』による暫定運営も西九龍以降の4駅に税関、出入境管理所、検査検疫などの施設がないので不可能」と説明。高速鉄道の開通が遅れれば香港鉄路(MTRC)やバス会社は月間3億7200万ドルの収入を失い、メンテナンスなどで月間1億7900万ドルのコストを浪費することになるほか、雇用機会や金融、商業、観光業の商機を失うと指摘した。先に5人が提出した訴訟申請は10月30~31日に審問が行われる。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180712_11765/