公共放送で香港民族党の講演会の生中継禁止【香港―政治】

特区政府広播処の梁家栄・処長は8月9日、香港電台(RTHK)の定例編成会議で香港外国記者会が14日に予定している香港民族党の陳浩天・召集人を招く講演会の生中継はしないよう指示した。10日付香港各紙によると、これはRTHK機構伝訊組の伍曼儀・総監が明らかにしたもの。会議で同講演の扱いに関する質問が出た際、梁処長は英語で「RTHKは公共放送機関として『香港独立』の宣伝プラットホームになってはならない」と述べ、会議上この原則に異論を唱える者はいなかったという。伍氏は「陳氏の講演を生中継すれば宣伝効果があるので中継はできないものの、録画後に編集して報道することは可能」と指摘したほか「RTHKは政治家に『香港独立』を宣伝するプラットホームを提供することはできないとの原則に基づいているため、決して報道の自由への弾圧ではない」と強調した。だがRTHK番組制作者の労働組合は9日に声明を発表し「生中継するかいなかは編集部門が決めることで、今回の処長の指示は職員へのプレッシャーとなり、報道の自由に干渉している」と指摘。香港記者協会も「自主規制の嫌いがある」との声明を発表した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180810_12559/

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