特区政府は8月10日、2018年第2四半期の経済統計と通年見通しを発表した。第2四半期の実質域内総生産(GDP)伸び率は前年同期比で3.5%となり、第1四半期の同4.6%(修正値)から縮小。前期比伸び率はマイナス0.2%で、前期の2.1%(修正値)から軽微ながらもマイナス成長に転じた。世界経済の発展により外需は力強さを維持しているものの、期末にかけて減速が見られた。輸出は前年同期比4.6%増で、主要市場の大部分は伸びを見せたほか、観光業も2けたの伸びを維持した。ただし米中貿易摩擦が白熱化し、外部の不確定要素は6月後半から顕著に増えた。一方、良好な雇用状況から個人消費は同6.1%増と好調。季節性要素を考慮した失業率は2.8%で、過去20年余りで最低となった。上半期のGDP伸び率は4%で、外部環境の不利な要素が増えたことを考慮し、通年のGDP伸び率予測は5月に発表した3~4%に据え置いた。第2四半期の消費者物価指数(CPI)伸び率は2.1%となり、通年伸び率予測は5月に発表した2.2%に据え置いた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180516_10313/