11月25日に行われる立法会九龍西選挙区の補欠選挙の親政府派候補として特区政府食物及衛生局の高永文・前局長の補佐だった陳凱欣・元政治助理が浮上してきた。8月3日付香港各紙と香港電台(RTHK)ニュースによると、かねて親政府派が擁立を考えていた高氏は同日、補選に出馬しないと発表。退官後に診療所を開設した高氏は、当選した場合に現在抱えている患者の世話ができなくなるのを懸念し出馬を断念したという。2日に政界で情報が流れ出した元補佐の陳氏が出馬するならば全力で支持すると述べた。高氏はすでに親政府派に陳氏を候補として推薦していた。他の政界関係者に先駆けて新民党の葉劉淑儀(レジーナ・イップ)主席と財経事務及庫務局の陳家強・局長が2日、フェースブックで陳氏出馬への支持を表明した。陳氏は40歳で元テレビのニュースキャスター。2012年に食物及衛生局政治助理に就任し、昨年、高氏とともに退官した後はソーシャル企業「好声服務公司」のCEOを務めている。親政府派は補選に当たり知名度がなくとも温和で中立のイメージを持つ候補を模索していた。それによって政治的立場が浮動的な中流層の支持を取り付けない限り、民主派候補が劉小麗氏でも李卓人氏でも勝算はないとみている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180727_12243/