香港特区政府は7月18日、タクシーのサービス向上を目的に、ポイント制度の導入を検討すると発表した。ぼったくりや乗車拒否、遠回りなど11の違反項目を設定し、2年内に15ポイント以上になった場合は一定期間の免許取り消しなどの処分を与えるシステムだ。中でも重大な違反6項目については再犯した場合、罰金刑と1年以下の禁固刑も科す考えという▼この計画に市民は歓迎ムードだが、タクシー業界関係者はぼったくりや遠回りの定義があいまいだと、問題点を指摘する。50セントのお釣りやチップをもらっただけでぼったくりだと通報される恐れがあると不安視する声も…。実際、2012年にはお釣り50セントを乗客に返さなかった運転手が警察に検挙された例がある▼筆者はタクシーを使って嫌な思いをしたことはないのだが、観光客が通常の何倍もの運賃を要求されるなどのトラブルが起きているのも事実。ポイント制導入で悪徳ドライバーをけん制できるのなら、それに越したことはない。(本)