香港工業総会の郭振華・主席は7月11日、米中の貿易摩擦に対処するため8月に訪米することを明らかにした。12日付香港各紙によると、工業総会は代表団を組織して特区政府の関連部門とともに米国に赴き、現地の経済団体と協力を討議するという。米国では貿易摩擦が雇用に影響するため6つの経済団体が新たな関税引き上げに反対の声を上げている。工業総会はこれら団体と連携して8月末に米議会で行われる公聴会にも出席する構えだ。また工業総会は年内に東南アジア諸国連合(ASEAN)への代表団派遣も検討し、香港企業の市場多角化や工場移転の優遇取り付けも目指している。一方、特区政府商務及経済発展局の邱騰華・局長は11日、政府は企業の多角的市場開拓を支援する考えで、中小企業市場開拓基金の申請受け付けを8月1日に前倒しで開始すると発表した。政府は同基金に25億ドルを注入し、企業1社当たり最高100万ドルの助成金を受けることが可能となる。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180711_11740/