200万ドルをだまし取られた女性が、盗まれた責任は銀行側にあるとして再調査を嘆願、民主党と記者会見を開いた。7月9日付香港各紙によると、被害者の劉さん(61)は昨年7月、金融機関を名乗る男からローンの借り換えの勧誘の電話を受けたという。劉さんは電話の男の要求するままに担保として200万ドルを自身の大新銀行の口座に入金、内容を検討することなく指定の書類へのサインやIDの写しを提出した。ところが数カ月後、劉さんが口座を確認すると全額持ち出されていることが発覚。警察に届け出たものの、銀行側からは所定の手続きに従ったまでと返還を拒否された。精神的に追い詰められた劉さんは民主党メンバーに相談し銀行側に再調査を依頼、マスコミに対し記者会見を開くこととなった。民主党の区議会議員である袁海文氏は「名義人以外がその口座の入出金を行うことは基本的に禁じている銀行が多く、禁じていない場合でも電話などで本人確認は必須。大新の対応は香港金融管理局(HKMA)のガイドラインに反している」と非難。大新側も警察に協力し真相究明すると述べた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180626_11409/