九龍バスの座席に針を仕込んで乗客にけがを負わせるなど、いやがらせ行為を行っていた男が7月4日午後11時ごろ逮捕された。6日付香港各紙によると、逮捕されたのは青衣長発邨在住の無職、莫容疑者(30)。バス車内のほか、車外やバス停付近に設置されている防犯カメラの映像を警察が解析、その結果、不審人物として莫容疑者が浮かび上がったという。犯行を裏付ける証拠として、容疑者の自宅から裁縫用の針が7本見つかり、うち3本がバス座席に仕込まれていたものと一致した。ただ、容疑者逮捕から9時間後の5日午前8時過ぎにも、298E(坑口―将軍澳工業邨)路線の座席で新たな針が見つかり、一連の事件すべてに関与していたかはまだ分かっていない。なお、容疑者は2年前に商業施設に携帯電話販売店を開店したが倒産、現在は無職で親と同居。犯行の動機は、停留所で待っていたところを素通りされたことに腹を立てたという見方が有力だ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180705_11586/