廃止が予定されているマカオのドッグレース場は、マカオ特区政府の要求により7月21日までに土地を明け渡すことになっている。これまで出走犬として生きてきたグレーハウンドたち約600匹の今後が案じられているが、6月24日には里親を探す譲渡会が行われた。25日付『りんご日報』などによると、譲渡会はこれが2回目。100人以上が来場し、少なくとも50匹に引き取り手が見つかったという。譲渡会の反響は大きかったそうで、主催者は再度行うことも考えているというが、これに懐疑的な声もある。昨年3月に引退した犬を引き取った経験があるという女性は「今回の譲渡会はオークション会場のようで、周囲と張り合うように犬を欲しがる人もいた」と批判。来場したほとんどの人がグレーハウンドの性質や飼育方法を知らず、今後手に負えなくなったり、引き取った後に遺棄するケースが相次ぐのではと心配している。また、繁殖目的とみられるような中国本土人の里親もいたようだ。仮に香港に引き取り手が見つかっても、香港特区政府魚農自然護理署の犬舎はすでに満杯のため、犬が検疫(隔離観察)を受けるには年末まで待たないといけない状況だ。その間、レース場が犬を7月まで預かり、その後は引き取り手が自分でマカオのペットショップやホテルを手配する必要があるという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180409_8286/