梁振英・前行政長官は6月12日、作家の屈穎妍氏の新書『既是紅底又如何?(赤だからってどうなの?)』の発表サイン会に出席した。13日付香港各紙によると、梁氏は董建華・元行政長官の政権時に推進した「八万五」(年間8万5000戸の住宅を供給する)政策に触れ「董氏が政策を放棄しなければ、住宅問題はすでに解決している」と断言。当時「八万五」政策を放棄したのは世論の圧力と立法会で民主派の反対に遭って推進が難しくなったためと振り返り、「だから今、社会政策を討論する際は事実に基づいて真理を検証しなければいけない」として再評価を促した。一方、屈氏の新書タイトルは民主派などが愛国者に対して「赤」というレッテルを張ることへの反発を表したもの。愛国学校出身の屈氏は後輩らが偏見のため愛国の感情を隠さなくてならない事情を語ったが、梁氏は「自身の国家を愛するのは最も普遍的な価値観」と述べた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171108_4937/