林鄭月娥・行政長官は6月12日の記者会見で、建設中のMTR沙中線紅●駅の施工で問題が発生した件について独立調査委員会を設置すると発表した。13日付香港各紙によると、この問題は5月末の報道によって公になったもの。プラットホームの壁と床をつなぐ鉄筋の尖端ネジ部分が一部切断され、接合するナットへの挿入部分が足りないことが発覚。約2割に及ぶ鉄筋が何らかの理由で接合できなかったため、作業員が尖端を切断するごかましで施工を完了させたことによる。これによって構造部の強度は低下し、倒壊する恐れもあるという。2015年にすでに問題は発覚し、請負業者には施工やり直しを要求したが、やり直したかどうかは疑われている。林鄭長官は調査委員会条例に基づき行政長官と行政会議が委任する調査委員会の設置を決定。2014年の高速鉄道工事遅延問題で設置された専門家によるタスクフォースでも主席を務めた元最高裁判事を主席に任命し、6カ月以内に政府に報告書を提出することとする。林鄭長官は「紅●駅が安全でないならば開通させるわけにはいかない」と強調した。【●=石へんに勘】【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171207_5710/