香港中文大学の香港アジア太平洋研究所はこのほど、粤港澳大湾区に関する世論調査の結果を発表した。6月12日付『信報』によると、調査は5月17~24日、714人を対象に行われた。「大湾区計画」を聞いたことのある市民は69.7%で、昨年より9.5ポイント拡大。「大湾区によって都市群の優位性が発揮できる」に賛同する市民は33.2%だが、賛同しない市民は16.4%、「不確定」と答えた市民は42.4%に上った。香港が「大湾区計画」に参加すれば経済発展にプラスとみる市民は28.2%で、そのほかの市民は懐疑的にみている。大湾区で香港人が成功するとみる市民は29%にすぎず、半数余りは香港人が成功する優位性は低いか全くないとみる。また大湾区で生活して香港で就業する「1時間生活圏」の概念については、情報通信や交通が不便なことや食品安全の問題から約4割が「不可能」とみる。一方で中国本土の住宅価格が安いことや経済発展の機会が多いことから37.7%は「可能」と答えた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180608_10972/