香港で過去5年内の成人のはしか感染者の約1割が外国籍家政婦であることが分かった。6月12日付香港各紙が伝えた政府衛生防護中心の統計によると、2013~17年の成人のはしか感染者は60人。そのうち7人が外国籍家政婦で、さらにその中の3人は発病前に故郷を訪れており、いずれもワクチンを受けたことがないか受けたかどうかわからない人というだった。統計処の資料によると香港で働くフィリピン籍とインドネシア籍の家政婦は合わせて35万人以上いるが、フィリピン当国で今年1~3月に確認されたはしか感染者は4930人、インドネシアでは同764人に上り、マレーシアの755人、タイの402人など他の東南アジア国家に比べも多いという情報もあることから、衛生防護中心では5月末に家政婦紹介所に対して、ワクチン接種を推奨するとの通達を行った。しかし、当面は強制化する考えはないという。香港で過去5年で感染者が最も多かったのは14年の50人だった。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=10266