同性婚をした公務員の男性が、自身の伴侶への福利を公務員事務局に拒否されたことに対して司法審査を申し立てた案件にかかわる上訴裁判が6月1日に開かれた。2日付香港各紙によると、男性が公務員事務局に歯科および医療の配偶者福利を申請した際、婚姻が認められず申請を却下されたことについて、2017年4月に高等法院が公務員事務局側に差別があったと判断したことから公務員事務局が上訴。一方、そのときに高等法院は配偶者との共同申告を認めなかった税務局の対応は合法であると判断したため、男性側が上訴を申請していた。1日に開かれた上訴廷では「香港基本法が承認する婚姻は異性婚のみ」として公務員事務局の主張を認め、高等法院による採決を破棄。税務局の対応は合法であるとして高等法院の裁定を支持し、男性の上訴を棄却した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171013_4292/