旺角暴動の被告10人に量刑、禁固4年も【香港―政治】

西九龍法院(地裁)で5月31日、2016年の春節(旧正月)に発生した旺角暴動で暴動罪が確定した10人に対し量刑が下された。6月1日付香港各紙によると、同件では暴動罪などで起訴された11人(19~72歳)のうち、李倩怡氏(19歳女性)が逃亡中であるため10人に量刑が言い渡された。最も重い刑となったのは莫嘉涛氏(19歳)で、暴動罪2件、警官襲撃、刑事毀損で禁固4年3カ月。そのほかは禁固2年4カ月~3年9カ月、最年少の葉梓豊氏(19歳)は少年院入りとなった。弁護側は暴動発生の背景に政府の施政、住宅価格の高騰、普通選挙の処理への不満があることを考慮するよう求めたが、裁判官は「法廷が案件を分析する際に事件の背後にある政治要素は考慮せず、被告の暴力行為のレベル、事件による社会の安寧に対する破壊度に注目するだけ」と強調。保護観察報告を引用し、被告の莫氏が14年の「セントラル占拠行動」に参加して過激な思想の影響を受けたため、警官を敵視し襲撃するようになったと指摘した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180504_9953/

Share