昨年7月に高等法院(高等裁判所)から議員資格喪失の判決が下された自決派の劉小麗氏は5月29日、上訴撤回を発表した。立法会議員の就任宣誓をめぐる裁判で議員資格を喪失した劉氏は、社会民主連線(社民連)の梁国雄氏とともに昨年9月に上訴を申請していた。30日付香港各紙によると、劉氏は自身が当選した直接選挙枠九龍西選挙区の議席の補欠選挙を速やかに行うため上訴を放棄したと説明。自身が補選に立候補するかどうかは決めていないが、工党の李卓人・元主席を民主派の代替候補として推薦したことを明らかにした。一方、梁氏は特区政府法律援助署の全額援助を受けているため上訴を堅持すると発表。11月末にも開審する見通しだ。民主建港協進連盟(民建連)の李慧瓊・主席は、劉氏が当初上訴したのは補選を分けて行うための「政治操作」だったと批判。当局はこれを教訓として今後は補選を一度に実施し公費を節約すべきと指摘した。劉氏の上訴撤回を受け、梁氏の議席とは別々に補選を行うかどうかは選挙管理委員会が検討するという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170913_3541/