北京で5月28日、中国科学院第19回院士大会と中国工程院第14回院士大会が開幕した。29日付香港各紙によると、開幕式では習近平・国家主席が重要講話を行い、「中国が強盛、復興するには科学技術の発展に注力しなければならない」と強調した。中国工程院で初の在港院士となった陳清泉氏も出席し、香港紙の取材で「香港の院士たちは特に粤港澳大湾区の建設でいかに役割を発揮するかを考えなければならない」と指摘。先に在港院士による習主席への書簡の音頭をとった陳氏は「習主席は香港を非常に重視し、精神的にも物質的にも香港の科学技術イノベーションの発展を支持し、香港の科学者にとって励みになっている」と述べた。陳氏は香港の科学技術に対する投資は域内総生産(GDP)の1%にも満たず、台湾、韓国、シンガポールより低く、中国本土の投資割合に比べるとはるかに低いことや、科学技術イノベーションに対する戦略・計画がないなどの問題を指摘。粤港澳大湾区の建設加速や本土との科学技術交流の新政策によって科学技術が香港経済の支柱の1つとなれば、不動産や株式への過度な依存から脱却し香港の長期的な繁栄につながるとの見方を示した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180517_10335/