特区政府は5月15日、中国本土と香港の科学技術イノベーション協力に関するシンポジウムを開催した。16日付香港各紙によると、同シンポジウムでは本土の担当官僚を招き科学技術界関係者に新政策の詳細を紹介した。出席した国家科学技術部の黄衛・副部長は「新措置は香港の科学技術研究者が公平な競争を経て直接、国家の研究開発プロジェクトを請け負い、中央財政の経費も香港で越境使用することができる」と説明。これまでは香港の研究者は本土の研究機関をパートナーとして申請し、資金は本土でしか使用できなかった。この措置は昨年9月末に試行が開始され、今年4月までに香港に設立された16カ所の国家重点実験室と6カ所の国家工程技術研究中心香港分中心が申請したプロジェクトがすべて承認され、中央財政から約2200万元の支援を受けたという。これら機関が設置されているのは主に香港大学、香港中文大学などの高等教育機関や応用科学研究所などだ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180516_10315/