メーデーの5月1日、多くの労組団体がデモ行進を開催した。2日付香港各紙によると、香港工会連合会(工連会)は午前中に湾仔修頓球場から特区政府本庁舎まで行進し、強制積立年金(MPF)の積み立てを解雇手当や退職金に充てるオフセッティングの即時撤廃、法定労働時間の制定、域外労働者の導入拡大に反対などを訴えた。参加者は主催者発表で約5000人、警察の推計ではピーク時に約1900人だった。午後には香港職工会連盟(職工盟)がビクトリア公園から政府本庁舎まで行進し主催者発表で約2500人、警察の推計ではピーク時に約2100人が参加。街坊工友服務処(街工)はセントラルの遮打花園から行政長官弁公室まで行進した。特区政府スポークスマンは同日コメントを発表。「政府はMPFオフセッティング撤廃に積極的に取り組んでおり、前期政府の撤廃案に対する財界と労働界の意見に応じ初歩的な構想を提示した」として、代表者らと意見交換の最中であると説明。そのほか最低給与水準、労働時間、産休などの改善についても取り組みを進めていることを明らかにした。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170714_1986/