香港会社法修正
重要支配者台帳の整備保管(後編)
会社が取るべき行動
SCRに含むべき事項
SCRを調査する法執行者
SCRを調査およびコピーを取る権利があるのは以下の法執行機関である。
・会社登記所(Company Registry)
・税関(Customs and Excise Department)
・香港金融監督庁(Hong Kong Monetary Authority)
・香港警察(Hong Kong Police Force)
・移民局(Immigration Department)
・税務署(Inland Revenue Department)
・保険業監督局(Insurance Authority)
・ICAC(Independent Commission Against Corruption)
・証券先物取引委員会(Securities and Futures Commission)
罰則規定
SCRの保管がされていない、あるいは適切な記録がなされていない場合は、会社およびすべての責任者はレベル4(2万5000香港ドル)および1日毎に700香港ドルの罰金となる。SCRに虚偽の記載をした場合は、30万香港ドルの罰金と2年間の禁固刑、即時判決の場合は、レベル6(10万香港ドル)の罰金と6カ月の禁固刑となる。
(このシリーズは月1回掲載します)
筆者紹介
ANDY CHENG
弁護士 アンディチェン法律事務所代表
米系法律事務所から独立し開業。企業向けの法律相談・契約書作成を得意としている。香港大学法律学科卒業、慶應義塾大学へ留学後、在香港日本国総領事館勤務の経験もありジェトロ相談員も務めていた。日本語堪能
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