遺棄された子ギツネ、シンガポールに移住【香港―社会】

昨年7月にランタオ島塘福村のハイキングコースで保護された子ギツネが先ごろ、シンガポールの動物園に引き取られたことが分かった。3月21日付香港各紙によると、このキツネはマーブルフォックスという種で、香港に原生するキツネではない。白い毛並みにグレーや茶色などのマーブル模様があるのが特徴の美しいキツネだ。絶滅危惧種ではないため、香港でも輸入してペットとして飼育することは違法ではなく、飼い主に遺棄されたものとみられている。キツネは発見後に香港海洋公園で8カ月にわたり保護観察されていたが、香港では法的な保護対象動物ではない上、飼育を名乗り出る団体がなかったことから海外での里親探しが検討されていた。多くの団体や動物園から打診はあったものの、当局では飼育経験や環境、獣医師による支援の有無などを考慮し、シンガポール動物園に決めたという。キツネは発見当時の体重は2.2キロだったが、渡航前に4キロまで成長しており、3月13日に出発。移住先の環境にもすでに適応しているという。香港で飼育されていた動物がシンガポールに移住するのはこれが初めてではなく、昨年には子ワニ2匹の例がある。ワニは現地でそれぞれサイモンとサマンサという名前が付けられたそうだ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170718_2177/

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