立法会補欠選挙の結果を受けて3月13日付香港各紙は民主派の敗因を分析している。まず今年は政治的対立が緩和し選挙ムードも盛り上がらず、市民の投票意欲が低かったことが民主派に不利となった。ただし補選は改選より投票率が低いのが一般的だ。民主派陣営が争点とした議員・候補者資格の喪失も効果を高く見積もり過ぎた嫌いがあり、投票では議員の実績を考慮すると指摘した有権者も多かった。また非親政府派内部の因縁によるマイナス影響も大きい。九龍西選挙区では予備選挙の段階で姚松炎氏と香港民主民生協進会(民協)の馮検基氏が競ったほか、Bプランをめぐって馮氏は自決派からの攻撃を受けたため、民協支持者に姚氏を支持させるのは難しい。新界東でも積年の因縁から民主党支持者が新民主同盟の范国威氏の支持に回るのは難しいほか、本土派は退潮傾向で今回の選挙には参加せず、支持者らに「范氏には1票も入れるな」とも呼び掛けていた。香港島では香港衆志が区諾軒氏をサポートしたため、自決派の票を維持できたといえる。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180313_7790/