貧富の格差が拡大している香港だが、増加を続けるホームレス人口の中で、いわゆる「マック難民(麦難民)」が激増していることがわかった。3月5日付香港各紙によると、これは2017年12月8日、香港社区組織協会が香港内の24時間営業のファストフード店78店に滞在していたマック難民を対象に行った、ホームレスの実態調査であきらかになったもの。2013年の時点で57人しかいなかったマック難民が、今回の調査では384人と6.7倍にも膨れ上がっているという。マック難民が最多だったのは、香港島、九龍東、九龍西、葵青●の4区のうち九龍西で、225人と全体の6割近くを占めた。同協会は「公共住宅に入居したくても待機期間が長期で、かつ単身者では後回しにされる。単身者のホームレス用の居住施設もあるが6カ月だけで退去させられるため、生活の建て直しも不可能」と行政の不備を批判した。【●=くさかんむりに全】【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180105_6226/