陳茂波・財政長官は2月28日、2018/19年度財政予算案とともに17年の経済統計と18年の経済見通しを発表した。17年通年の域内総生産(GDP)伸び率は前年比3.8%で、昨年11月に発表した3.7%の予測を上回った。世界経済の改善と中国経済の好調からアジアの貿易が急増し、香港の輸出伸び率は5.9%に達した。失業率の低さと資産効果で個人消費伸び率は5.4%となり、11年以降で最高を記録。消費者物価指数(CPI)伸び率は1.5%、政府の一過性の措置による影響を除いたCPI伸び率(基本物価上昇率)は1.7%で、6年連続の鈍化となった。陳長官は18年の経済動向について「世界経済の良好なすう勢は変わらないが、引き続き世界の通貨環境と政局の変化に留意しなければならない」と慎重な姿勢を示した。18年通年のGDP伸び率は3~4%、CPI伸び率は2.2%、基本物価上昇率は2.5%と予測している。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171113_5001/