九龍バスが走行中に横転、死者19人、重軽傷63人という大事故が起きた。2月11~12日付香港各紙によると、事故が起きたのは沙田競馬場発の九龍バスで、日時は10日の18時15分ころ。競馬場帰りの乗客で満員だったバスが大埔中心に向かい大埔公路を走行中、大埔尾村付近に差し掛かったところでスピードの出しすぎからバランスを崩し横転。運転手(30)は無事だったものの、乗客19人が死亡、危篤の9人を含む63人が重軽傷を負った。近年では2003年に屯門で21人の死者を出したバス事故に続く大惨事となった。現在、警察ではブラックボックスを回収するなど事故原因の捜査を進めているが、難を逃れたある乗客の証言では、バスの発車が遅れて一部の乗客から運転手が非難される場面もあり、精神的に不安定だったとの指摘もある。また、運転手が正社員ではなくトレーニング不足のアルバイトだったということや、昨今の人材不足から長時間労働を職員に強いた九龍バスの過失責任を指摘する声も多く上がっている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170927_3886/