特区政府が65歳以上の高齢者に配給している医療バウチャーが濫用されているという。2月4日付『明報』によると、医療バウチャーは毎年2000ドルで、上限4000ドルまで繰越しが可能。西洋医、漢方医、歯科医、眼鏡士による診療などに使用できるが、買い物に使用することはできない。しかし、お年寄りの間では医療バウチャーで海産物の干物が買えるとうわさになっているそうだ。同紙が客にふんした高齢者と共に、ある海産物店で高価な魚の浮き袋を値切ったところ、店員が医療バウチャーを使えばいいと勧められ、店内に常駐する漢方医が客を診察し漢方薬の処方箋を書いたものの、実際に店員から渡されたのは薬ではなく魚の浮き袋だったという。医療バウチャーの使用件数は年々増え、2012年には93万7000件(1億6000万ドル)だったが、17年は348万7000件(15億ドル)に上る。濫用は衛生署による管理不足だと批判の声も出ている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171110_4975/