もうすぐ春節(旧正月)。香港では既婚者や職場の上司らが…

 

もうすぐ春節(旧正月)。香港では既婚者や職場の上司らが「利是(お年玉)」を配るしきたりがある。顔が広く、部下もたくさんいる既婚の友人は毎年旧正月が近付くと、新札や利是封(お年玉袋)の準備に忙しそうだ。そんな彼らの多忙をよそに、独身貴族(?)の筆者は「今年はいくつもらえるかな?」と子供のようなことを考えている。もちろん渡す相手はゼロではなくて、アパートの管理人さんやお世話になった方々には渡すのだが、それでももっぱらもらう立場にいる▼職業柄、新春恒例イベントの取材をするため、ここ20年は元日も仕事。新年最初に顔を合わせる相手は、年齢はばらばらだが気心の知れた記者仲間ばかりで、会うなり「今年は配る側? もらう側?(結婚したか?)」と尋ねるのがあいさつ代わりになっている▼そうしたやり取りがなかなか愉快で、電子マネーのお年玉も増えている(本紙2面参照)というけれど、やっぱりお年玉袋での手渡しのほうが人情味があっていいなと思う。(J)

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