香港理工大学が先に熱血公民の鄭松泰・議員の講師契約打ち切りを決めたことが波紋を広げている。1月19日付香港各紙によると、鄭氏は16年10月に立法会の会議場で故意に国旗と区旗を逆さまにしたことから17年9月に国旗・区旗侮辱罪で有罪となった。理工大では鄭氏が応用社会科学系の専任導師を務めているため、教職員紀律委員会が17年10月から2カ月余りの調査と討議を経て、講師契約が18年6月に満了した後は更新しないと決定した。通知を受けた鄭氏は立法会で「政治弾圧」を受けたと主張したほか、ネットメディア「熱血時報」で学校側を批判。理工大では学生代表連席が学校側への説明要求を掲示板に張り出した。学校側は1月17日、掲示板に声明を張り出し、鄭氏の国旗・区旗侮辱事件は「大学教師と学生に対し良くない手本となり、理工大教師の資質に対する公衆の信頼を損なう」など7つの根拠を示した。理工大のケースを受け「セントラル占拠行動」発起人である香港大学の戴耀廷・副教授と香港中文大学の陳健民・副教授も判決が出れば教職を追われる可能性がささやかれている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=17503