２０１８年を迎えたとはいえ、旧暦ではまだ師走。どこの国でも年の瀬が近づくと金目当ての犯罪が増えるもの。中でも香港はクリスマスからニューイヤー、旧正月という感じでかなり長くホリデーシーズンが続くせいか、スリや空き巣などの被害に遭う人が多いという。筆者自身も空き巣被害を経験しているし、新暦12月に入ったころから警戒心を高めていたら、クリスマス直前に香港警察から詐欺に対する注意喚起のＳＭＳ（ショートメッセージ）が届いた▼そのときは驚かなかったが、昨年７月に初めて「HK Police」という差出人からＳＭＳが送られてきたときはドキッとした。最近は中国の公安を名乗る電話によるなりすまし詐欺が多発しているから、てっきり偽警察かと思ったのだ。読んでみたら内容は詐欺事件専門の相談センター「反詐騙協調中心（ＡＤＣＣ）」開設のお知らせだったのでホッとした▼香港の犯罪総数は減っているけれど、旧正月前にやって来る出稼ぎ犯罪者たちには注意が必要だろう。（本）
