香港警察は1月4日、人工ダイヤモンドを天然ダイヤモンドと偽って質屋から現金をだまし取っていた男女を摘発した。1月6日付香港各紙によると、2016年8月から17年4月に香港、マカオの質屋にたびたび偽ダイヤが持ちこまれ、香港域内だけでも質屋12店が騙され、計97万ドルの被害が出ている。いずれも1粒または2粒を質入れする手口で、1粒当たり5~8万ドルの現金を手に入れていたようだ。逮捕されたのは男(38歳)と女(32歳)。2人の自宅からはそれぞれ質入れ品のレシートや現金が証拠として押収された。業界関係者の話では、使われた人工ダイヤは化学気相蒸着法(CVD法)で合成されたもので、その価値は天然ものに比べると1~2割程度だが、とても美しい輝きをもつことから、専門の判別機械を使用しないと天然ものとは見分けにくいのだという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170922_3823/