12月1~14日のニュースから抜粋


■丸亀製麺、譚仔米線に続き三哥も買収

5月に「譚仔雲南米線」を傘下に収めたばかりの、「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングスだが、同じルーツを持つ兄弟店も買収したことがわかった。12月2〜3日付香港各紙によると、買収されたのは同じく汁ビーフン専門チェーン「譚仔三哥」。今回の買収により、トリドール傘下のビーフン店は計108店舗となり、香港のビーフン市場の約7割を掌握することになる。ただ譚仔三哥側では今後について「両者の合併はなく各ブランドは存続。運営も別個で、ロゴもメニューも従業員の賃金も一切変化はない」とコメントしている。ちなみに「譚仔雲南米線」と「譚仔三哥」はもともと譚一族の同族会社だったが、兄弟間の意見が対立し2008年に完全に分裂した経緯があり、今回の買収により9年ぶりに元のさやに収まったとの見方もされている。

■家政婦が子供のシャワー動画を配信
インドネシア籍のアマ(家政婦)がフェースブックに雇い主の子供がシャワーを浴びる姿を投稿し、児童ポルノ物品発布容疑で逮捕された。12月5日付香港各紙によると、アマ(28歳)は12月1日の午後8時ごろに6~8歳の女児と男児の計3人のシャワー中の様子を携帯電話で撮影し、17分にわたりネットで中継。子供たちの裸体や男児がバスタブ内で放尿する場面も映っていた。12月4日夕刻に子供たちの母親(アマの雇い主)が事件に気付き通報。アマは警察に逮捕されたが、動画はすでに削除されており容疑を否認している。アマはこれまでにも子供たちの写真や動画を投稿しており、その様子からもアマと子供たちは仲が良く関係が良好なことはうかがえるが、シャワー時の撮影では男児が「何してるの? 撮らないで」と言っているのに撮影をしていないふりをするなど、今回の投稿には行き過ぎとの批判が上がっている。

■ホテル開業続々、数百人の大量採用も
 ホテルの開業ラッシュで大量の人材採用が見込まれている。12月11日付『香港経済日報』によると、大量採用の口火を切ったのは2018年1月中環に開業予定の5つ星ホテル「ザ・マレー・ニッコロ」。336室の大型ホテルで、すでに計400人の募集をかけているという。そのほかにも6月開業予定のマリオットホテル海洋公園が450人程度、夏に開業予定のホテルビックも300人などと枚挙にいとまがない。マリオットホテル海洋公園では11〜12日に会社説明会を実施、初日に500人が集まるなど反応は上々のようだ。18〜19年はホテルの新規オープンがめじろ押しで、政府観光局(HKTB)の調べでは17年現在で香港のホテルの総客室数は約8万室だが、19年には8万7800室に増加、20年には9万室を超える見込みだという。

■ディズニー、プリンセス13人のお城に
 香港ディズニーランドの拡張工事の詳細が12月8日、発表された。9日付香港各紙によると、拡張工事の工期は約2年。花火の打ち上げを来年1月1日をもって終了し、翌1月2日から拡張工事を開始する計画だ。拡張後は、香港の「眠れる森の美女の城」が大きくなるという。現在のお城はカリフォルニアにあるディズニーランドの眠れる森の美女の城と同じ大きさ。世界に6つあるディズニーパークのお城の中で最も小さく高さ23.5メートルなのだが、拡張工事ではディズニーの13の物語に登場するプリンセスたちにちなみ、13の塔を増築する予定。白雪姫ならリンゴ、シンデレラなら馬車などのように、それぞれのプリンセスのテーマや装飾に合わせたデザインになるという。現在の「眠れる森の美女の城」という名前から、拡張後は別の名前が付けられる可能性もあるようだ。拡張工事は2019年内に完了する予定という。
(『日刊香港ポストEメール版』より)

Share