監査法人デロイト・トウシュ・トーマツが今年通年の新規株式公開(IPO)による資金調達額に関するリポートを発表。過去2年にわたり首位を維持していた香港だが、今年は3位に後退したことがわかった。12月20日付香港各紙によると、今年の香港市場の調達額は161社上場で1282億ドルと、前年比で34%もダウン。2位の上海(214社上場で1584億ドル)、1位のニューヨーク(66社で2148億ドル)に大きく差をつけられた。今後の香港市場について同社では「米国の利上げなど不安定要素はあるが、『種類株』の発行が認められる見込みであるため、新興企業銘柄の取引を中心に活発化するだろう。その影響で中国本土のユニコーン企業が香港市場での上場を考慮することも十分ありうる」と大きく伸びる可能性を示唆。具体的には「少なくとも超大型銘柄5社を含む150~160社が上場、調達額は1600~1900億ドル程度になる」と予測した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171129_5520/