2015年6月に立法会で普通選挙案の採決が行われる直前に発覚した爆弾テロ計画事件で、被告3人に禁固刑が下された。12月16日付香港各紙によると、高等法院(高等裁判所)は15日、同案件の被告5人のうち3人(24~36歳)に対し爆発物製造共謀など5つの罪状で2年2カ月~3年10カ月の禁固刑を言い渡した。裁判官は本件がテロ活動に度々使用された高性能爆薬TATPの完成まであと一歩だったとして「被告らの行為は深刻な破壊と人命殺傷を招きかねず、抑止のため実刑判決が必要」と説明した。原告側は3人が本土派組織「全国独立党」の関係者であると指摘していたが、裁判では3人ともメンバーであることを否定。うち2人は「セントラル占拠行動」や並行輸入業者への抗議活動に参加し、カラシスプレーを所持していたことで禁固6~9カ月の刑を受けていた。「全国独立党」は15年6月1日、ネット上で「6月17日に普通選挙案が可決されれば当日に死傷者が発生し、立法会は第2のウクライナの廃墟になることを覚悟しなければいけない」と警告していた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=12044