特区政府の外郭団体である香港吸煙与健康委員会がタバコに関する意識調査を実施、市民の多くがタバコへの規制強化を望んでいるとして政府に提言を行った。12月1日付香港各紙によると、この調査は4~10月に15歳以上の市民5131人を対象に行われたもの。同委員会では、全体の80.7%が来年からのタバコ増税を支持しており、81%が喫煙年齢制限を現在の18歳から21歳に引き上げることに賛成しているなどと市民のタバコに対する意見を発表、政府に対応を求めた。具体的に挙げられたのがタバコ税の100%増税で、1箱あたりの販売価格を平均で約100ドルに設定するよう政府に呼びかけている。同委員会の●祖盛・主席は「香港市民の喫煙率は現在10.5%と欧米の平均値に比べかなり低いが、禁煙支援の政策がほかの国や地域に比べ遅れている。現在の香港ではタバコ1箱の価格が57ドルの場合、うち税金分は67%。世界保健機関(WHO)が推奨している75%から程遠く、過去3年間も増税はなされていなかった」と政府の対応を批判した。【●=廣におおざと】【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=16875