「地理的表示(GI)山形日本酒商談会」【香港―経済】

山形県酒造組合と日本貿易振興機構(ジェトロ)の共催で11月27日、「地理的表示(GI:Geographical Indication)山形日本酒商談会」が日本人倶楽部で開催された。GIは地域ならではの農産物や食品のブランド化し、産地の名称を知的財産として保護する制度。世界的にはボルドー、シャンパン、スコッチ、パルマなどが有名。山形県は、昨年、日本酒のGIとして都道府県で初めて認定された。これにより国内米と県内で採取された水を原料として県内で製造・貯蔵・容器詰めを行っている日本酒は原産地を特定する「山形」の名を冠して販売できるようになる。会場には県内から計13の蔵元が出展し50人近い飲食業界の関係者らが来場。香港市場での県産の日本酒のさらなる販路拡大を狙う。GIロゴマークはオリジナルで利き酒用の猪口に描かれている蛇の目模様でG、酒瓶でIを表現し、国内の販路拡大だけでなく海外展開を意識し、和の雰囲気と英語表記をデザインに溶け込ませた。山形県酒造組合会長の仲野益美氏は「香港は、アジアで最大の市場であり中国のショーウィンドウ的な役割。県内53の蔵元のうち7割はすでに輸出するなど海外市場に向けた取り組みを積極的に行ってる。様々な個性が光る山形の酒、食文化を通してさらなる酒蔵ツーリズムを推進していきたい」と意気込みを語った。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171110_4973/

 

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