立法会で11月15日、高速鉄道の「一地両検」を支持する拘束力のない政府議案が可決された。16日付香港各紙によると、10月25日に提出された「一地両検」議案はようやく採決に至り、賛成38票、反対22票で可決。非親政府派議員8人が提出した修正案はすべて否決された。非親政府派による議事妨害で26時間を費やしたものの、実質的な審議はわずか8時間半だった。ただし政府関係者や親政府派は議事妨害による実質的な影響はさほど大きくないと指摘し、世論が「一地両検」支持に傾いていることを反映したとみている。11月初めに行われた「一地両検」反対集会には約200人しか集まらなかった。可決により特区政府は「一地両検」推進の3段階のプロセスを正式に開始できる。袁国強・司法長官は年内に中国本土当局との協力措置の交渉、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の批准・確認という2段階を完了し、来年7月の立法会休会前に現地立法を完了させる見通しを示した。だが非親政府派議員は現地立法の段階であらゆる手段を使って「一地両検」実施を阻止すると表明した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171106_4884/