建滔化工集団(キングボード・ケミカル)は11月6日、同社が所有するキャセイ・パシフィック航空の株式の9.61%に相当する3億7800万株を51億6200万ドル(1株当たり13.65ドル)でカタール航空に売却すると発表した。7日付香港各紙によると、キングボードはこの株式譲渡により8億ドルの利益が望めるという。これによってカタール航空は筆頭株主の太古集団(スワイヤ・グループ、持ち株比率約45%)、第2大株主の中国国際航空(持ち株比率約30%)に続き、キャセイの第3大株主となる。中国国際航空はカタール航空によるキャセイへの投資は喜ばしいとのコメントを出した。外資系航空業界アナリストは、航空会社が他の航空会社の10%以下の株式を購入することはよく見られ、カタール航空にはキャセイを全面買収する考えはないだろうと指摘。両航空会社はともにワンワールドのメンバーであり、さらに提携・協力が強化され、コードシェアなどによって互いのコスト削減につながるとみている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170818_2836/