「一地両検」議案、またも奇策で議事妨害

立法会で11月2日、高速鉄道の「一地両検」に関する拘束力のない政府議案の審議が引き続き行われたが、再び非親政府派による議事妨害で採決には至らなかった。3日付香港各紙によると、民主派議員らが人数確認で審議引き伸ばしを図る中、自決派の朱凱廸・議員が突然、立法会史上で初めて議事規則第88条(1)を用いて「予告なしに報道関係者と一般傍聴者の退場を要求」する動議を提出。梁君彦・議長は10分間休会した後、「同動議は立法会会議の透明性に反するものの討論せざるを得ない」と強調し、動議を承認し各議員が15分ずつ発言できることとなった。その後も民主派議員が議長の警告や退場要請に従わずに混乱し休会となり、「一地両検」議案の審議再開は早くとも15日となる。張建宗・政務長官は「報道関係者と一般傍聴者の退場要求は彼らの知る権利を損ない、われわれは容認できない。この条文は過去に用いられたことはなく、議事規則が明らかに乱用されていることが分かる」と非難した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171030_4679/

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